若手懇談会次回講演会のお知らせ
第110回若手懇談(見学会)会開催のご案内

若手懇談会会員各位

 講演会・見学会を開催いたします。奮ってご参加下さい。

1.日時   平成25年5月10日(金)
12:30〜13:00  受付
13:00〜13:05  会長挨拶・注意事項
13:05〜13:30  見学概要説明
13:30〜14:30  見学
14:30〜14:40  休憩
14:40〜15:20  講演@
15:20〜16:00  講演A
16:00〜16:10  休憩 16:10〜16:50  講演B
17:00〜18:00  懇親会
2.場所   京都工芸繊維大学  創造連携センター1階(松ヶ崎キャンパス西部構内)
          京都府京都市左京区松ヶ崎御所街道町 [交通案内]

(印刷用PDFファイル)




3.見学・講演内容

見学 「京都工芸繊維大学 アモルファス工学研究室、創造連携センター」

「おもに物質工学部門におけるいくつかの研究室を見学する。物質工学部門では、化学を大きなよりどころとして研究と教育を行っているが、「(応用)化学」的な側面(物理化学、有機化学、分析化学など)と、「材料化(科)学」的な側面(有機材料学、無機材料学、有機−無機ハイブリッド材料など)を有しており、幅広い領域をカバーしている。その中でも、本見学では、セラミックスやガラス材料に関する研究室と有機−無機ハイブリッド材料に関する研究室を見学する予定である。」

講演@ 「中小企業との多面的産学官連携の実例について」
     京都工芸繊維大学 行場 吉成(ギョウバ ヨシナリ) 先生
【要旨】
「産学官連携は一般に研究開発の側面からしか注目されないことが多いが、実際には学生の教育、社会人の人材育成にも活用されることがあります。京都工芸繊維大学と京都のものづくり中小企業の集団である『京都試作ネット』との連携は、学部学生の実践的教育プログラム(文部科学省の競争的資金)からスタートし、その後、大学全体の研究分野に対象を拡大しました。『京都試作ネット』の活動は京都府の産業政策とも密接に関係していますので、この連携は地域における大学の役割を考える上でも貴重な実例となっています。 京都工芸繊維大学の紹介とともに産学官連携の仕組み、体制、課題などを、『京都試作ネット』との具体的な連携内容を交えて説明します。」

講演A 「ガラスへのイオンの導入と機能化」
     京都工芸繊維大学 角野 広平(カドノ コウヘイ)先生
【要旨】
「ガラスを溶融塩に浸漬し、溶融塩中のイオンとガラス構成成分であるイオンとを交換する「イオン交換」は古くから知られており、今日光導波路の作製や化学強化など広く応用されている。イオン交換は、局所的にガラス組成を変化させることができるため巨視的な物性だけではなくガラス構造においても劇的な変化がもたらされることがある。ここではそのような例として、イオン交換により誘起されるガラスの相分離について紹介する。また、導入されたイオンの状態はガラス組成や作製条件によって大きく影響される。ガラス中の銀イオンの状態とガラス組成との関係について最近の研究例を紹介する。」

講演B 「ZnO−Al2O3−SiO2系ガラスの結晶化挙動」
     京都工芸繊維大学 若杉 隆(ワカスギ タカシ)先生
【要旨】
「ZnO-Al2O3-SiO2系ガラスは均一核生成を示し、適当な組成と熱処理条件を選択することにより、透明結晶化ガラスを作成することができる。透明結晶化ガラスの作成には、結晶粒子径を光の波長以下に制御することが必要になる。均一核生成を示すガラスでは、結晶成長の時点での核の数が多いほど結晶粒子径は小さくなることから、核生成挙動の把握は重要である。今回は、示差熱分析を用いた核生成挙動の評価法について解説し、これをZnO-Al2O3-SiO2系ガラスに適用して得られた、核生成挙動の組成依存性や温度依存性について紹介する。」

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