2023.2.9更新

評価技術研究会


    
 本研究会は、ニューガラスを中心に「ガラス製品の開発支援技術の強化と普及」に向け、ガラスの商品化において求められる「各種評価技術について、企業(メーカーとユーザー)における現状と課題、それらに関連する大学および公的研究機関の研究、類似材料の評価例など」を話題として取り上げ、「評価技術の産学官による深化と共有化」を目指す場とします。対象とする技術は、ガラスとその表面に関する分析・解析技術、熱物性・機械物性・光物性等の測定技術とし、年間4回開催する予定です。そのうち2回はガラス科学技術研究会と合同での開催を予定しています。    

主査豊橋技術科学大学総合教育院 教授武藤 浩行
幹事AGC株式会社材料融合研究所 無機材料部土屋 博之
株式会社ニコン研究開発本部 材料・要素技術研究所上田 基
日本板硝子株式会社研究開発部内山 堅慈


 2022年度第2回 評価技術研究会のお知らせ
< 参加者募集を締め切りました >  

 「先端局所分析技術が解き明かすガラス構造 -
第二回:テラヘルツ技術の最新動向」
 

 
 今年度の評価技術合同研究会は、全2回の主テーマを「先端局所分析技術が解き明かすガラス構造」と設定しました。今回はその第2回となり、近年注目されているテラヘルツ領域を用いた最新分析技術を取りあげます。今後、ガラス材料への展開も期待されており、ガラス技術者の皆様に有益な情報を提供できると思います。多くの方のご参加をお待ちしております。  

 
1. 日時:2023年3月13日(月)13:00~16:10

2. 場所:オンライン開催(ZOOM利用)

3. プログラム
 (1) 事務連絡 13:00~13:05
 (2) 開会挨拶 13:05~13:10
     武藤 浩行 評価技術研究会主査(豊橋技術科学大学 教授)
   
 (3) 講演
   講演① 13:10~14:05(講演45分、質疑応答10分)
   「テラヘルツ分光分析は産業応用評価技術として使えるのか?" -何でもできるは何にも使えない-」
     斗内 政吉 先生(大阪大学 レーザー科学研究所 教授)

   【要旨】    
テラヘルツ時間領域分光法が誕生して約40年が過ぎ、分光装置の商品化からも約20年が過ぎた。過去様々な適用例が報告されてきたが、いまだ幅広い産業への実利用には至っていない。その理由は科学者による成果の喧伝が中心であり、応用シーンへの想像力が欠けてきたからである。セミナーでは、これまでの我々の成果を中心に事例を紹介し、大型マーケット開拓に向けた将来を展望する。
参考"テラヘルツ時間領域分光: 物質科学への応用"(内田老鶴圃2021)および"テラヘルツ波産業創成の課題と展望"(CMC出版2022)  

   講演② 14:05~15:00(講演45分、質疑応答10分)
   「連続発振THz光源を用いた複屈折の評価」
     伊東 良太 先生(秋田県立大学 システム科学技術学部 助教)

   【要旨】    
我々は水素結合性の液晶がTHz帯で吸収異方性を示さないことを発見し、液晶デバイスを用いた位相計測技術を連続発振THz波により実現した。本技術は近年幅広く用いられるTHzパルスによる計測とは異なるアプローチであり、シンプルな光路でノイズ・振動に強いという特徴がある。本技術はTHz帯の複屈折計測が可能であり、THz波の特徴を活かすことで、可視光では不透明な材料の計測へ展開する可能性がある。    

      ---------   休   憩 ( 10分 )  ----------

   講演③ 15:10~16:05(講演45分、質疑応答10分)
   (仮)「テラヘルツ分光計測による半導体の電気特性評価」
     岩本 敏志 先生(日邦プレシジョン株式会社)

   【要旨】    
社製品の汎用のテラヘルツ分光装置(TeraProspector)と透過しない材料評価を目的としたテラヘルツエリプソメトリ(TeraEvaulator)の特徴や性能について紹介する。特に、時間軸の精度が優れており、複素屈折率・誘電率を非接触・非破壊で容易に精度良く測定できるという特徴を生かし、半導体の電気特性評価結果について発表する。    
   
 (4) 事務連絡 16:05~16:10

4. 参加費について
    会員企業の方   : 10,000円
    会員外企業の方  : 20,000円
    官学の研究者   :  1,000円 <年間登録者無料>

5. 参加申込み
     次の①~⑥の事項を記入の上、2023年3月6日(月)までに下記宛 e-mailにて
    お申込み下さい。なお、お申込み多数の場合には、調整させていただく場合がございます。
     ①氏名(フリガナ)
     ②所属(会社名・部署)
     ③E-mailアドレス
     ④郵便番号・住所
     ⑤TEL番号
     ⑥参加を希望するセミナー・研究会名
     
               
  【申込み先】 
   一般社団法人ニューガラスフォーラム
   セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉
   〒169-0073東京都新宿区百人町3-21-16日本ガラス工業センター2F
   TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003