ニューガラスフォーラム・ロゴマーク
japanese.gif
english.gif
|HOME |NGF概要 |研究開発 |機関誌 |研究会等 |ニューガラス |用語集 |掲示板 |カレンダー |リンク |サイト検索|
Asahi Glass Co., Ltd Nippon Sheet Glass HOYA Glass Nippon Electric Glass

機関誌NEW GLASS [目次検索] [購読申込] [機関紙表紙ギャラリー]

最新号目次


Serial No.131 cover photo NEW GLASS
Vol.35 No.3 2020
(Serial No.131)
表 紙:全面に均一な多層反射防止膜を付与した直径0.5mmの高精度ボールレンズを量産化。5G用光通信デバイスの小型化や伝送ロスの低減,集光効率の向上に貢献する。レンズの設置方向の制約がないことも特徴。[写真提供:日本電気硝子株式会社]


巻頭言

「新たな日常」との共存とニューガラスフォーラムへの期待 ------- p.1 [試し読み]

現在,人類は2020年1月より世界に広がった新型コロナウイルス感染症という経験のない事態に直面し,社会活動,経済活動は大きな打撃を受けています。2020 年の世界全体のGDP 成長率予測では,リーマン・ショックを下回る水準まで下落との見通しもあり,世界の不確実性はさらに高まっております。

経済産業省製造産業局 素材産業課革新素材室長 村上 貴将


特集「新しい用途を拓くシリカガラス」

1)工業製品としての要求特性からみたシリカガラス ------- p.3 [試し読み]

シリカガラスはランプの管球材料,理化学機器,分光測定用の光学セル,半導体デバイス製造関係の材料,光ファイバーなど様々に用途に用いられている。優れた特性をもった材料であるため,過酷な条件で使用されることも多い。それらの要求特性を満たすため,様々な製造方法が開発され,きめ細かい製造条件の検討がなされてきた。本稿では,シリカガラスの特性を工業製品応用の観点で述べる。

福井大学 葛生 伸

2)フォトマスク用基板からみたシリカガラス ------- p.9 [試し読み]

半導体の微細化(高い解像度)が進むと露光装置で使用される波長は紫外域となり,KrF 光源(248nm)以降では紫外透過性に優れるシリカガラスが用いられるようになってきた。本稿では,半導体産業を支える重要な材料であるシリカガラスについて,フォトマスク基板の視点から,求められてきた特性とその発展,および今後の研究開発への期待について述べる。

クアーズテック(株) 深沢 祐司

3)シリカガラスの空隙制御による低損失ファイバ実現への期待 ------- p.13 [試し読み]

シリカガラスの熱膨張係数は10-7/Kと極めて小さく,光学ギャップが6eV以上であるため,広い波長範囲の光に対して,吸収による熱膨張,屈折率変化によるレンズ効果といった線形・非線形光学効果が起こりにくい。このような優れた特徴をもつシリカガラスは,現在光通信用ファイバのコア材料として世界中で利用されている。1980年以降,ファイバの損失はほぼ横ばい状態で,2−3年毎に0.01dB/km のオーダーで最低記録が更新されていた。光ファイバの損失低減は,今もなお重要な研究課題と認識されており,現況を打破するブレークスルーが望まれていた。

北海道大学・AGC(株) 小野 円佳

4)シリカガラスにおける格子間化学種の拡散と反応 ------- p.17 [試し読み]

シリカガラスはSiとOのみからなる組成式SiO2のガラスで,SiO4四面体がOで頂点共有した構造をもち,密度は2.2g cm?3である。同じくSiO4四面体が頂点共有したSiO2 の結晶であるα-石英(2.65g cm?3)より低密度で,Si より原子番号が1小さいAlの酸化物α-Al2O3の密度(3.98 g cm?3)の約半分である。そのため,シリカガラスは構造内に多くの空隙(格子間のすきま)をもっており,原子・分子の包接や拡散が起こる。

東京都立大学大学院 梶原 浩一

5)放電プラズマ焼結法によるアモルファスSiO2 ナノ粒子のバルクガラス化と蓄積型蛍光体としての応用 ------- p.23 [試し読み]

近年,放電プラズマ焼結(SPS: Spark Plasma Sintering)法を用いてバルクSiO2ガラスの作製が可能であることがMayerhoefer らによって示された。このSiO2ガラス(以下SPS ガラスと呼称)はアモルファスSiO2のナノ粉末を出発材料とし,1000 oC 程度から透明なバルクガラス化する。SPS 法はSiO2ガラスの作製法の中でも溶融を行わずにバルク体を得ることができる僅少な手法の一つである。

奈良先端科学技術大学院大学 白鳥 大毅 他4名


研究最先端

顕微ラマン分光を用いた化学強化ガラスの局所応力評価 ------- p.27 [試し読み]

本稿でははじめに,応力発現の基礎式とその修正について解説し,続いて東北大・藤原グループにおける化学強化ガラスの研究とその背景を振り返りながら顕微ラマン分光を用いた局所応力値の導出についてその要点を説明する。紙面の都合上,式の導出過程や考察は一部割愛するが,詳細は文献4を参考にしていただきたい。

東北大学大学院 寺門 信明 他4名


いまさら聞けないガラス講座

ガラスのテラヘルツ帯普遍的励起ボゾンピーク: 分光手法の観点から ------- p.32 [試し読み]

今から50年程前に,ZellerとPohlによる低温熱物性の実験によって,ガラス形成物質には結晶の音波のデバイ理論から大きく逸脱する振る舞いが存在することが明らかにされた。ボゾンピークBPはガラス形成物質において約1THz に現れるが,テラヘルツ帯は原子振動(光学フォノン)の中では低周波数域に属し,かつ「音波の終わり」の帯域でもある。このBP の起源としては,現在二つの考えが主流になっている。一つは,弾性率の不均一な分布がBP を発現させるという考えである。

筑波大学 森 龍也 他3名


ニューガラス関連学会

1)日本セラミックス協会第33回秋季シンポジウム参加報告 ------- p.36 [試し読み]

令和2年9月2日〜4日の3日間の日程で,日本セラミックス協会第33回秋季シンポジウムが開催された。今年の秋季シンポジウムは,世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響により,異例のオンライン開催となった。時間のない中,初のオンライン開催ということで,セラミックス協会の事務局をはじめ,実行委員の方々におかれましても,大変なご苦労をされたことと拝察する。講演は口頭発表に加え,従来のポスター発表の代替となるWeb テキスト発表が設けられた。

東北大学大学院 藤本 裕

2)日本セラミックス協会第33回秋季シンポジウム(2020年)参加報告 ------- p.38 [試し読み]

まず最初に初のオンライン学会を無事に,かつ,円滑に運営して下さった主催者の公益財団法人セラミックス協会,行事企画委員会,秋季シンポジウム小委員会,開催地実行委員会,オーガナイザー,座長の皆様など,運営に関わった全ての皆様に御礼申し上げます。個人的な感想としては,初めてのオンライン学会とは思えないくらい,(筆者が聴講したセッションでは)トラブルが無く,質疑応答も活発に行われ盛況であり,大成功だったのではないかと感じた。これは,運営に携わった方々の努力の賜物であると思う。それでは,オンライン学会がどのようなものであったか,また,どのように感じたかを報告する。

AGC(株) 赤塚 公章


新製品・新技術紹介

抗菌・抗ウイルスガラス「ウイルスクリーン」 ------- p.41 [試し読み]

当社は2007 年からスタートしたNEDO「循環社会構築型光触媒産業創成プロジェクト」において,抗菌・抗ウイルス性を示す光触媒膜の創製に成功し,それら技術を応用した抗菌・抗ウイルスガラス「ウイルスクリーン」を2013年に発売をしているので,その抗ウイルス特性を中心に製品特性について紹介する。

日本板硝子(株) 皆合 哲男


私の研究ヒストリー

大学と企業における研究 (その3.ガラスの新しい機能を目指して) ------- p.44 [試し読み]

2010年4月,東京工業大学でスタートした新制度の下,旧応用セラミックス研究所内に設置されたAGC旭硝子・ガラス無機材料共同研究部門の特任教授として赴任した。大学に4.5日/週,AGC に0.5日/週の勤務スタイルで4年間を過ごした。幸い我が家は,応セラ研とAGC中研のほぼ中間にあり,いずれも車で15分程の距離で通勤には非常に便利であった。

元AGC(株) 伊藤 節郎


コラム

未来予想 ------- p.49 [試し読み]

ふとあることを思い出した。20世紀が始まったころ21世紀の予想をしていた新聞記事があったことをである。明治34年1月2?3日掲載分の報知新聞にその記載がある。筆者がこの記事を目にしたのは平成20年位だった記憶している。当時,予想があまりに的確で驚いたものだ。実に23個の未来の予想をしており,その多くは現代の科学・技術を言い当てている。若干は大風呂敷を広げすぎたか絵にかいた餅かというものもあるが。19世紀という時代は,科学・技術の進歩は非常に驚くべきものがあり,さらに歩みを進めて20世紀は科学・技術の発展で希望に満ちた世界を想像していたと思われる。下記がその記事の抜粋し要約したものである。

AGC(株) 土屋 博之



「購読申込」のページへ