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Asahi Glass Co., Ltd Nippon Sheet Glass HOYA Glass Nippon Electric Glass

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最新号目次


Serial No.129 cover photo NEW GLASS
Vol.35 No.1 2020
(Serial No.129)
表 紙:全面に均一な多層反射防止膜を付与した直径0.5 mm の高精度ボールレンズを量産化。5G用光通信デバイスの小型化や伝送ロスの低減,集光効率の向上に貢献する。レンズの設置方向の制約がないことも特徴。[写真提供:日本電気硝子株式会社]


巻頭言

ガラスの新分野への展開と産学連携 ------- p.1 [試し読み]

2019 年のノーベル化学賞は,吉野彰氏を始め日米の3 人の研究者に贈られた。受賞理由はリチウムイオン電池(LIB)の開発である。同じ日本人として誇らしく思うと同時に,同じ電池材料を研究する身近な研究者として,本当に嬉しく思う。この受賞はまた,米国を中心とする「学」の成果とそれを発展させた日本を中心とする「産」の連携の賜と見ることもできる。

大阪府立大学学長 辰巳砂 昌弘


特集「ガラスと計算科学」

1)第一原理計算からのTiO2 を含む結晶とガラスの光学特性 ------- p.3 [試し読み]

ガラスは,起点となる理想的な原子配列を記述することができないために,長い間,2 次元の模式的な概念図に頼ってきた。これに対して,ガラスに対する様々な構造解析手法の発展や計算機の進歩のおかげで,3 次元の構造モデルが構築できるようになってきた。

東京大学生産技術研究所 井上 博之 他2名

2)第一原理分子動力学計算によるガラスの研究 ------- p.8 [試し読み]

分子動力学計算(MD)をガラスに適用する試みは,MD 計算がスタートした初期から行われており,その精度や適用範囲が現在も研究されている。MD 計算は,原子間のポテンシャルから原子に働く力を計算し,有限の温度下で原子の動きをニュートン方程式に従ってシミュレーションする技法である。原子に働く力を計算するためのポテンシャルは,一般に原子間距離の陽な関数として与えられる。

千葉大学大学院 大窪 貴洋

3)コンピュータシミュレーションによる永久高密度化ガラスの構造計算 ------- p.12 [試し読み]

"構造不規則系物質の理論研究に極めて有力なのが,経験的ポテンシャルを必要としない第一原理分子動力学法(ab initio molecular dynamics, AIMD, あるいはFirst principles molecular dynamics, FPMD)である。最近ではオープンソース,フリーのプログラムもあり,導入コストは下がっているといえるだろう。本稿ではAIMD を用いたガラスの静的構造に関する計算事例を紹介し,現状と展望について述べる。"

熊本大学 高良 明英 他2名

4)パーシステントホモロジーによる材料科学データ解析 ------- p.17 [試し読み]

本稿ではデータの幾何的特徴の抽出と定量化に役立つ,パーシステントホモロジー(PH)という手法 について紹介したい 。PH は数学のトポロジーという概念にもとづく位相的データ解析の一手法で,連結性,穴,リング,空隙,といった構造を用いてデータの形をマルチスケールに特徴付ける。本稿では以下のような疑問に答えることを目標とする。

理化学研究所革新知能統合研究センター 大林 一平


研究最先端

ガラスの二体相関に隠れたトポロジーの抽出 ------- p.24 [試し読み]

我々はこれまで分子動力学シミュレーションと逆モンテカルロを併用したモデリングによりNMR や回折実験データを再現するモデルの構築に取り込んできた。そして,リングサイズや,チェーン解析によりネットワーク構造に注目した解析を試みてきた。また近年では,リングの形を定量的に解析できるパーシステントホモロジー解析を行ってきた。本稿では,このようなガラスのトポトジーに注目した解析例を紹介する。

物質・材料研究機構 小原 真司 他6名


いまさら聞けないガラス講座

ガラスおよびガラス融液の古典分子動力学計算 ------- p.31 [試し読み]

古典MD とは,粒子間に働く力を距離や結合角の関数として決めておき,粒子に働く力からニュートンの運動方程式により加速度を計算して粒子を動かす手法であり,基本的な分子動力学計算の手法である。運動方程式に従って時々刻々と変化する全イオンの座標と速度のデータが得られるため,様々な構造や物性を算出することができる。

京都大学大学院 清水 雅弘


ニューガラス関連学会

1)第13回環太平洋セラミックス国際会議(PacRim13)参加報告 ------- p.39 [試し読み]

第13回環太平洋セラミックス国際会議(PacRim13)が2019年10月27日〜11月1日の日程で沖縄コンベンションセンター(沖縄県宜野湾市)にて開催された。美しいビーチやマリーナに近接した絶好のロケーションで,潮風が心地よい会場であった。那覇市内からはシャトルバスが朝夕に運行され,道が空いていれば会場へは20分程度の時間で到着することができ,思いのほか近い印象を持った。

サレジオ工業高等専門学校 黒木 雄一郎

2)PACRIM 13 参加報告 ------- p.42 [試し読み]

今回のPACRIM では,合計36 のシンポジウムと2つの特別セッションで構成されており,環境・エネルギー問題など喫緊の課題に取り組む若い世代の研究者らによるセッション,女性研究者を取り巻く様々な問題や課題に関する特別セッションが印象的な取り組みであった。これらのテーマは,若手研究者の育成や公正・平等な研究環境形成という意味で通常のセッションでも常に意識されるべきことであるが,このような機会を設けることで改めて思い出し行動に移すことも重要である。

京都大学大学院 金森 主祥

3)14th International Conference on The Structure of Non-Crystalline Materials (NCM14)参加報告 ------- p.45 [試し読み]

"非晶質物質の構造研究に関する国際会議 NCM14 が,2019年11月3日から8日にかけて神戸市で開催された。会場となったニチイ学館神戸ポートアイランドセンターは,ポートラ

京都大学複合原子力科学研究所 小野寺 陽平

4)第60回ガラスおよびフォトニクス材料討論会参加報告 ------- p.48 [試し読み]

2019年12月3日と4日の2日間の日程で,大阪府立大学I-site なんばにて第60回ガラスおよびフォトニクス材料討論会が開催された。大阪府立大学の林先生を中心とした実行委員会による円滑な運営の元,多数の研究発表と活発な議論が行われた。本稿では,筆者の印象に残ったいくつかの講演について時系列に沿って報告させていただく。

日本電気硝子(株) 池田 光

5)「GIC 第15回ガラス技術シンポジウム」参加報告 ------- p.51 [試し読み]

官学界と産業界でのガラス技術に関する交流が不足しているとの反省をもとに,産学官での交流を活性化させるべく,日本セラミックス協会主催の「ガラスおよびフォトニクス材料討論会」における共催プログラムとして「ガラス技術シンポジウム」を開催することとし,今回で第15回目の開催である。

(一社)ニューガラスフォーラム 事務局


新刊紹介

『結晶化ガラスの技術(第3版:2019年)』(Wolfram Hoeland and George H. Beall 著) ------- p.53 [試し読み]

本書は,第2版(2011年発行)の改定版である。各章のタイトルを訳すと以下のような感じとなる。1章:結晶化ガラスデザインの考え方。2章:結晶化ガラス組成系。3章:微細構造制御。4章:結晶化ガラスの製品応用。5章:今後。1章では,結晶化ガラスをデザインするにあたり知っておくべきこととして,種々結晶の構造や鉱物特性に多くの頁が割かれている。

日本電気硝子(株) 厄ハ撼雅隆


関連団体

2020年「ガラス産業連合会新年会」報告 ------- p.56 [試し読み]

今年も,恒例となりました「ガラス産業連合会(GIC)新年会」が,2020年1月24日(金)に東京都千代田区の如水会館にて開催されました。例年通り,経済産業省を始め,学界,会員企業,関連団体,報道機関等,昨年をやや上回る365名の参加があり,盛大に開催されました。

(一社)ニューガラスフォーラム 事務局


私の研究ヒストリー

大学と企業における研究(その1 . 研究者への歩み) ------- p.60 [試し読み]

実家のある集落は今も昔の村の面影を留めている。最近,この集落にある寺の鴨居に和算の問題と解答を記した額が掲げられていることに気づいた。江戸末期から明治に掛けてのもので,問題を解くには高校の数学程度の学力が必要であると思われた。決して豊かではなかった時代に,この小さな集落で田畑を耕しながら数学問題に取り組んでいた農民がいたことは驚きであり,何か胸が熱くなる。

元AGC(株) 伊藤 節郎


コラム

ガラスと沖縄と私 ------- p.64 [試し読み]

ガラス業界に入ってからは,琉球ガラスを見る目も変わり,沖縄に行くと必ずガラス工房やガラス店を覗くようになった。琉球ガラス作品を見て,以前は単純にカラフルで綺麗だなと思っていた感覚も,この着色はコバルトだな,クロムだな,金だな,などと科学的エッセンスを入れて見るようになったり,自分でも沖縄のガラス工房で琉球ガラスのコップなど簡単な作品を制作するようになった。

AGC(株) 赤塚 公章



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