2025年度第2回ガラス科学技術研究会のご案内(11月13日)
(協賛:公益社団法人 日本セラミックス協会 ガラス部会)
参加者募集中
「産業技術総合研究所 関西センター見学」
2025年度第2回ガラス科学技術研究会では、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 関西センターの見学会を行います。
産業技術総合研究所関西センターでは、ガラスの「環境対応素材」としての可能性と、「光学・機能性材料」としての応用にむけた研究を実施しています。産学官連携を通じて、ガラス業界の技術的進化と持続可能性の両面において、ガラス技術者・研究者の重要なパートナーの一つとなっています
本研究会では産業技術総合研究所関西センターの見学・紹介および3名の先生方による講演を企画しました。貴重な機会となりますので多くの方のご参加をお待ちしております。(先着15名様までとさせていただきます。)
1. 日時:2025年11月13日(木)
13:00~16:40
2. 場所:産業技術総合研究所 関西センター (大阪府池田市緑丘1丁目8−31)
3. プログラム
13:00~14:00 実験室見学
14:15~14:30
「産業技術総合研究所 光機能材料創発研究グループおよびガラス物性測定コンソーシア
ムの紹介」
正井 博和 先生 (産業技術総合研究所 材料基盤研究部門 光機能材料創発研究
グループ 研究グループ長)
14:30~15:10 講演①
「熱電発電の産業利用とフェーズフリー」
舟橋 良次 先生 (産業技術総合研究所 材料基盤研究部門 首席研究員)
【要旨】
温度差を利用する熱電発電は、熱量の規模に対して柔軟な電源設計が可能であり、小
規模熱でも発電で きる。温度差がつけば自然に発電するため、発電開始、停止の操作
は不要で、可動部が無い安全な発電方法である。工業排熱を用いたセンサやLED照明に
電池不要な電源として利用でき、ポータブルにすることで、災害時には避難場所に運ん
でカセットコンロや薪の燃焼で発電するフェーズフリー利用も可能となる。ここでは、
工業炉やバイオマスによる熱電発電の実証について紹介する。
15:10~15:50 講演②
「微粒子添加によるガラスの靭性向上」
篠崎 健二 先生 (産業技術総合研究所 材料基盤研究部門 主任研究員)
【要旨】
本講演では、微量金属ナノ粒子(Ni, Ag 等)の導入でガラスの破壊靭性を抜本的に高
める「高強度脆性相×延性相の協調」という普遍的材料設計戦略を概説する。具体的に
は、シリカガラスに微量金属ナノ粒子を均一分散させ、き裂先端の塑性散逸を誘起する
ことで、破壊靭性を添加前と比べて3倍に向上させることができる技術を紹介する。さ
らに、表面選択的析出やゾルゲル薄膜への展開により既存ガラスやコーティングへの適
応可能性を示す。
15:50~16:40 講演③
「セラミックス・ガラスの特性を活用した希土類賦活蛍光体の創製」
北川 裕貴 先生 (産業技術総合研究所 材料基盤研究部門 研究員)
【要旨】
希土類賦活蛍光体は、ホスト化合物であるセラミックス結晶およびガラスの構造的あ
るいは化学的性質により、様々な光物性を示す。特に希土類イオンのまわりの配位環境
(局所構造やアニオン種)によって発光波長や消光温度は大きな影響を受ける。本講演
では、近年着目されている近赤外光や紫外光を発する蛍光体の設計指針について、発光
メカニズムの観点から解説する。
4. 研究会参加費について
会員企業の方 : 13,000円
非会員企業の方 : 25,000円
官学研究者の方 : 1,000円 <年間登録者無料>
5. 募集人員 15名(先着順)
6. 参加申込み
次の1)~6)の事項を記入の上、2025年11月4日(火)までにセミナー研究会窓口まで
e-mailにてお申込み下さい。追って請求書を送付いたします。
1) 氏名(フリガナ)
2) 所属(会社名・部署)
3) E-mailアドレス
4) 住所
5) TEL番号
6) 参加を希望するセミナー・研究会名
7. アクセス、集合場所
集合場所 : 産総研関西センター(参加者には別途詳細をご連絡いたします)
集合時刻 : 12:45
最寄り駅 : 池田駅(阪急宝塚線)
池田駅から関西センターまで : 徒歩18分
8. 問い合わせ先
一般社団法人ニューガラスフォーラム
セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉(かんき)
〒169-0073 東京都新宿区百人町3-21-16 日本ガラス工業センター2F
TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003
以上