研究会・セミナー

(再案内)ガラス溶融プロセスにおける脱炭素化技術セミナーのご案内(9月25日)

参加者募集中
 ガラス溶融プロセスの脱炭素化に向けて、国内外で様々な取り組みがなされています。化石燃料の燃焼により排出されるCO2を削減する方法として水素などの非化石燃料への転換が検討されていますが、ガラス溶融への適用については様々な課題が予想されています。本セミナーでは、ガラス分野における最新の取り組みについて2名の先生にご講演を頂くほか、課題の一つである「泡」の基本についてのご講演を頂きます。ガラス技術者の方々に貴重な情報を提供できると思いますので、多くの方のご参加をお待ちしております。

 講演は現地とオンラインを併用したハイブリッド方式で行います。また講演終了後には立食形式の懇親会を行いますので、ぜひご参加ください。

1. 日時:2025年9月25日(木)
   講演 :13:00~16:05
   技術交流会:16:30~18:00
    ・立食形式で、アルコール/ソフトドリンクと軽食のご提供を予定しています。
    ・講師の先生方はご都合により技術交流会にご参加いただけない場合があります。

2. 場所:日本ガラス工業センター 地下会議室(東京都新宿区百人町3-21-16)
    (ZOOMとの併用)

3. プログラム
 3-1. 事務連絡 13:00~13:05
 
 3-2. 講演
  講演1 13:05~14:00(講演45分、質疑応答10分)
   「水蒸気雰囲気下でのホットサーモカップル法及びルツボ溶融法を用いたガラスの清澄
過程観察」
     武部 博倫 先生(愛媛大学 大学院理工学研究科 機能材料工学講座 教授)
   【要旨】
     清澄剤Na2SO4添加Na2CO3–CaCO3–SiO2系粉末試料の溶融過程を、ホットサーモカップル
(HTC)法とルツボ溶融法を併用し評価した。HTC法では、Pt-13%Rh/Pt熱電対の先端に粉末
試料を担持し、その溶融過程を実体顕微鏡を通じて観察した。ルツボ溶融法では、高温
のガラス融液上部へ混合粉末成形体を投入し、成形体の溶融過程に伴う泡の発生を観察
した。溶融時間を変化させた試料を冷却後、断面観察にて清澄過程を考察するととも
に、HTC法による評価との相関性を検討した。

  講演2 14:00~14:55(講演45分、質疑応答10分)
   「化石燃料から水素へ転換する意義とガラス溶融プロセスへの適応性」
     東條 誠司 先生(東洋ガラス株式会社 環境対策推進室 主任研究員)
   【要旨】
     ガラス製造業界では、ガラス溶融窯を含むホットプロセスが不可欠である。このホッ
トプロセスでは、火力発電所由来の電力を含む多くの化石燃料が使用されている。気候
変動を抑制するためには非化石燃料への転換が必要だと言われるが、トランプ政権誕生
や豪州水素輸出事業の頓挫が象徴するように、世界では脱炭素事業に対する逆風が吹い
ている。今一度、水素等の非化石燃料への転換の意義を明確にしたうえで、ガラス溶融
プロセスへの適応性とリスクをまとめる。

------------   休   憩 ( 10分 ) -------------

  講演3 15:05~16:00(講演45分、質疑応答10分)
   「泡の基礎知識と生成・消泡のメカニズム」
     吉村 倫一 先生 (奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域 教授)
   【要旨】
     泡は工業プロセスにおいて重要な役割を果たす一方、意図しない生成や残留によって
問題を引き起こすこともあります。本講演では、泡の構造や生成・安定性・崩壊・消泡
の基礎について、界面活性剤や物理化学的因子との関係を解説します。これらの知見
は、ガラス製造をはじめとした高温プロセスでの泡の理解と制御に役立つ基礎的な指針
となります。

3-4. 事務連絡 16:00~16:05

4. 研究会参加費について
  <現地参加・オンライン参加とも>
会員企業の方 : 13,000円
非会員企業の方 : 25,000円
官学研究者の方 : 1,000円

5. 参加申込み
   次の1)~8)の事項を記入の上、2025年9月18日(木)までにセミナー研究会窓口まで
e-mailにてお申込み下さい。追って請求書を送付いたします。
   1) 氏名(フリガナ)
   2) 所属(会社名・部署)
   3) E-mailアドレス
   4) 住所
   5) TEL番号
   6) 参加を希望するセミナー・研究会名
   7) 希望する参加方式(現地参加またはWeb参加)
   8) 現地参加の場合、技術交流会への出欠

6. その他
  ・会場の収容可能人数に制限がありますので、現地参加を希望されましてもオンラインでの
   ご参加をお願いする場合があります。
  ・オンライン参加の場合,音声の一部が聞き取り難いことがあります。

7. 問い合わせ先
  一般社団法人ニューガラスフォーラム
    セミナー研究会窓口(yamamoto@ngf.or.jp) 担当:神吉(かんき)
    〒169-0073 東京都新宿区百人町3-21-16 日本ガラス工業センター2F
    TEL:03-6279-2605 FAX:03-5389-5003
                                       以上